モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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100: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:34:38.50 ID:glNSs2qCo

 飛び散ったグレネードの結晶は、迫りくる杭へと突き刺さり命令重複によって杭は砕けた。
 しかしグレネードの爆発力程度では、すべての杭を打ち消すことはできなかった。
 第一陣の杭、迫りくる凶弾の表層を打ち消しただけで、串刺しへの時間を引き延ばしたに過ぎない。

「それでも……一瞬は、あります!!」

 炸裂を防いだ結晶壁を真上に投げ、新たなナイフをアーニャは作り出す。
 それを横方向の木へと投擲し、突き刺さったのを確認してアーニャはギミックを作動させた。

 巻き上げられるような駆動音と共に、アーニャの体はナイフの突き刺さった木の方へと手繰り寄せられその場から間一髪離脱する。
 突き刺さる杭の音を背に感じながら、ワイヤーリールの内蔵されたナイフによって杭の方位から脱出したアーニャは、巻き上げられながら先ほど居た場所を見る。
 そこは既にいくつもの結晶杭が折り重なるように突き刺さっており、刺々しい結晶塊のオブジェになっていた。

 当然そのまま標的から逸れたアーニャを『アナスタシア』は放っておくわけがなかった。

「следитьте(追って)!!」

 空に漂う杭は際限なく生成され、アーニャの後を追う様に追い立てる。
 状況は変わらず四面楚歌。
 周囲の数多の素霊はアーニャに敵対し、『アナスタシア』の命令で命を狙ってくる。

「そんなの……全部、相手に、できません、よ!!」

 アーニャはナイフからワイヤーのみを消して、新たにナイフを生成。それらは両手に納まる。
 それと同時にドレスは煌めき、周囲で浮遊していた結晶の粒子が光を反射して輝く。

 360度の包囲攻撃こそアーニャにとっては弱点になる攻撃だが、それは相手が一点にとどまっている限りに有効な攻撃だ。
 その場に留まらなければその限りではなく、相手は移動する点に対して攻撃するしかないのだ。



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