モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 20:33:41.09 ID:glNSs2qCo
しかしアーニャの回避の着地点に狙いすましたかのように結晶柱が突き立つ。
それはアーニャの身体を貫こうと切っ先を伸ばし、アーニャは回避の流れからすでに回避する術は持たない。
「……っく!!」
アーニャは体勢を崩しながらも手に持っていたナイフで結晶柱を薙ぐ。
ナイフを結晶柱は互いに対消滅するように砕け散り、アーニャはかろうじて貫かれることなく地面へと転がるように着地した。
「паденией(降れ)!!」
体勢を立て直そうとアーニャが体を起こした時に、視界の端に移る影。
アーニャはその方向へと視線を向ける。
それは真上。大量の杭が切っ先をこちらに向けながら一面の空中に存在している。
杭は撃ち出されるのを今か今かと待ちわびるかのようにギラギラを輝き、先端に狂気を滲ませながらアーニャの方を向いていた。
「耐えられます?……Проникатьте(貫け)!!」
「……こんなこと!!」
『アナスタシア』の合図で、一斉に杭はアーニャ目がけて発射される。
上方向360度全てから一点に向けて撃ち出される杭の雨は、残骸さえも残さないという意思を表しているかのように、隙間なく迫りくる。
アーニャは転がって崩れた体勢を整えなおし、その過程で結晶を収束させる。
一面の杭の包囲網を潜り抜けるには、それらを打ち消し得るだけの結晶を拡散させる必要があった。
「あまり……これは」
苦肉の策ではあった。そもそも初撃の際に用いたライフルでさえ弾丸の推進力を生み出すためにそれなりの天聖気を消耗したのだ。
一方向の運動ベクトルでさえ相応の消耗を強いられるのに、敵の方位射撃を突破するためには拡散するような兵器の使用が必要である。
アーニャが作り出したのは、片手に納まるほどの小さい球状の物体。
手りゅう弾、グレネードと呼ばれるそれをアーニャは真上に投げる。
そしてそれから身を守るように、アーニャは小さな結晶壁をグレネードとの間に作った。
本物のグレネードとは程遠いような乾いた炸裂音が響く。
実際、その炸裂力は実際のグレネードに比べれば弱く、アーニャが結晶壁越しに感じる衝撃も大きくない。
だがここで必要なのは火力ではなく、破片を拡散させるための力が必要だったのだ。
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