439: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/11/12(日) 22:28:28.25 ID:5/00eB3no
アロエ「あんたがロケット団側の人間なら、こういう情報をべらべら漏らさないだろうとは思う」
アロエ「まかり間違って、じゃあこっちのリーグで正式に対応しましょうなんて話になったら」
アロエ「困るのはロケット団の方でしょ」
カツラ「まあ、一理ある」
なぜかカツラは満足げだ。
カツラ「もっとも、実情を知るほど、安易に表沙汰にするわけにはいかんこともわかってもらえると思うが」
アロエ「それは、……まあ、その通りかな」
アロエ「能力に関して言えば、あの子があんたの言う通りの存在だと仮定した場合」
アロエ「……たしかに、迂闊に表立って動くのは得策じゃないかもしれない」
アロエは、ちらりとアデクに視線を送る。
アデク「そうだな」
レンジャー「……な、なにか、してやれること……ないんでしょうか……」
アデク「大の大人が『ちゃんと』動くとなれば、どう工夫しても、なんかの記録に残っちまう」
アデク「うーん……実際、どうしてやるのがいいのか、わしにもわからん」
アロエ「あたしだって、出来ることはしてあげたいけど」
レンジャーは胸が締めつけられる思いだった。
カツラという男の言うことが全て事実だとしても――事実ならなおさらだ。
そんな過去を経てなお人間を完全には見限っていないということではないか。
背が高く用心深いあのポケモンは、少なくとも自分やアロエ、アデクの前には姿を見せたのだ。
自分の場合は、どちらかといえば見ていないに等しいかもしれないが。
すると、カツラが不思議そうに髭を撫でた。
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