438: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/11/12(日) 22:25:40.14 ID:5/00eB3no
レンジャー「わ、私はそんな、危険に晒すなんて」
カツラ「だが、こういう事態になった」
カツラ「それがどういう経緯だったか、もう忘れたのか」
カツラ「あのまま、今日のような調べ方を続けていたら、お前は次にどうした」
レンジャー「……えっ」
カツラ「お前は、自力で調べても情報が集まらないことに痺れを切らし、いずれ誰かに奴のことを尋ねただろう」
レンジャー「……え……は……はい……」
反論できなかった。
実際、そうなるまであと一歩というところだった。
レンジャーとしてはこの日、何も情報が集まらなかったら、それこそアロエに尋いてみようとしていたところだったのだ。
カツラ「自分が持つ情報がどういう性質のものなのか」
カツラ「それを知らないということは、かくも危ういのだ」
カツラ「『あれ』自体の恐ろしさも含めてな」
アロエ「……」
レンジャー「……すみません、気をつけます」
カツラ「そして、このわしがロケット団の仲間でないという保証もない」
アロエ「……自覚があるんならいいよ」
カツラ「シッポウのジムリーダーは慎重だな」
アロエ「茶化さないで」
カツラ「いや、それでいいとわしも考える」
アデクは何も言わずにアロエを見上げた。
この場の判断は彼女に任せるということなのだろう。
その視線を受け、アロエは肩を落としてこめかみに親指を当てた。
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