424: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/10/14(土) 21:25:05.33 ID:8AI6j1dyo
カツラが残念そうに言う。
カツラ「あげく、頭領のサカキが逃亡中だ」
アロエ「……で、そのロケット団がどう関係してくるって?」
アデク「わざわざロケット団の話なんぞ持ち出したということは」
アデク「……あいつとロケット団に、十分に深い関わりがあったんだろう」
カツラが大きく頷いた。
なるほどなるほど、とアデクはひとりで納得している。
レンジャーは、今ここで開示された情報の意味を考えていた。
ロケット団は、他地域の自分でさえ知っている、それなりに有名な反社会的組織だ。
司法の手で解体されたという話もあれば、名もない若者がひとりで瓦解させたという都市伝説もある。
そこに、あの見たことのないポケモンというピースがどこに嵌るのか。
わからない。
――違う。
本当は、なんとなく察しがついている。
だが、わかりたくないのだ。
カツラ「私の友人は、ポケモンに関する研究をしていた」
朗々とした声で、カツラが話し始めた。
自分の嫌な予感の、外堀を埋められていくような。
そんなぞわぞわとした不快感が皮膚を這っている。
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