425: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/10/14(土) 21:27:33.20 ID:8AI6j1dyo
カツラ「公にはあまり知られてなかったはずだが」
アデク「ほーお」
カツラ「少々、危険な内容だったからな」
アデク「あの頭の固い倫理審査委員会が泡を吹くような研究ということかな」
カツラ「……目的のために、人間が手段を選ばなかったことだけは認めよう」
アロエ「まるで都市伝説ね」
カツラは肩を竦める。
遠回しの肯定にも見えた。
カツラ「その都市伝説じみた研究に金を出していたのがロケット団だ」
アロエ「あんたもそいつらの研究に関わってた?」
カツラ「いいや。わしらは元々グレンの研究所にいたが、わしはグレンに残った」
カツラ「彼は、不幸にも……そうだな、『身軽』になったばかりでな」
アロエ「……ああ、そういうこと」
カツラ「一方のわしには、ジムリーダーの肩書きという枷があった」
アロエ「マフィアの金で研究ねえ……」
カツラ「友人自身に、マフィアの金で研究しているつもりはなかっただろうがね」
アデク「スポンサーが正体を伏せているなんて、そう珍しい話ではないからな」
アロエ「じゃあ逆にさ、なんでマフィアがそんな怪しげな研究に金なんか」
カツラ「連中の目的は、突き詰めれば、どこまでも金儲けだ」
アデクが溜息をつくのが見える。
不機嫌そうにカツラは続けた。
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