400: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/09/17(日) 00:54:03.32 ID:IYrmd6hRo
アロエ「別に怯えさせてなんかないってば」
腕を組むアロエが、肩を竦めながら返している。
アロエ「ねえ?」
そしてレンジャーの方を見て、同意を求めるように小首を傾げた。
笑顔を浮かべている。
だがその笑顔と裏腹に、その目はあまり笑っていないように見えた。
レンジャー「あ、いや、その……大丈夫です」
アロエ「ほおら」
少し勝ち誇ったように、アロエはアデクを振り返った。
アデク「あのなァ、この状況で正直に言えると思うか」
アデク「そんな図太い奴は、ここで萎縮したりせんだろ」
アロエ「それもそうか」
溜め息をつくように同意して、アロエは腕をほどいた。
かわりに両手を腰に当てて、レンジャーに視線を戻す。
イッシュの栄えあるチャンピオンと人望あるジムリーダー。
レンジャーは二人の放つ存在感に圧倒されて息をするのも一苦労だった。
ぎらぎらと輝く太陽に焼かれる凧のような気分だ。
469Res/395.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20