145: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/10/24(月) 23:40:51.32 ID:GKUQ56mXo
ミュウツー『夜が明けるぞ』
ジュプトル「だ、だ、だって……」
ジュプトルが動きを止めた。
きょろきょろと辺りを見回して身を縮める。
ジュプトル「ひゃー、たかい」
ヨノワール「……まだ、よる に、なった ばかりです」
ヨノワールは慌てることもなくミュウツーに問いかけている。
自力で浮遊できるからには、空はなんでもないのだろう。
ダゲキ「うん」
ダゲキがジュプトルの首筋をひょいと摘んだ。
自分にしがみつかせ、バランスを取りながら、ダゲキはヨノワールに同調する。
ダゲキ「いまは、すぐ あさには、ならないよ」
ミュウツー『それはわかっている』
ミュウツー『だがな、私たちには時間がないんだ』
少し強い調子で言うと、ジュプトルとダゲキは決まり悪そうに顔を見合わせた。
ヨノワールも一緒になって萎縮している。
光る目は落ち着きなく、叱られた子供のように大きな身体を丸めている。
ヨノワール「は、はい……」
ジュプトル「うーん、わかった」
ミュウツーは、後頭部のあたりにうすい痺れを感じた。
罪悪感か、あるいは後ろめたさによるものかもしれない。
自分ではそう思うのだが、不快感の正体ははっきりしない。
自分の言動が明らかに八つ当たりじみている。
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