勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」後編
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271:名無しNIPPER[sage saga]
2016/06/26(日) 19:20:11.95 ID:Trw4ei5x0
目の前の情景は、男の子が大の大人に木剣で打ち据えられている状況に切り替わった。
『うげぇ!! がはッ!! ゲホッ、ゲホッ!!』
『何をしてる!! 早く立て!!』
『ひっく…うぐ、あぁ、嫌だ…ひぐ…痛いの嫌だよう……』
『情けないことを……それでも『あの方』の息子か!!』
『ひぐ…うぅ…! うあぁぁぁああああああああ!!!!』
吐瀉物を無理やり飲み下し、震える指で木剣を握りしめて、男の子は剣術指南役に飛びかかっていく。
がり、と音がした。
無意識に奥歯を強く噛みしめていたようだ。
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