末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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469: ◆54DIlPdu2E[saga]
2017/03/12(日) 01:39:25.02 ID:bgu+yfMr0
王「人一倍ひ弱な赤ん坊だと知った時から、新たな子供を成さねばと思ったが、妃には拒まれた」

王「あの女はもともと義務で世継ぎを産んだのだ、身籠り、産むという苦痛を、俺相手にこれ以上は味わいたくなかったのだろう」

王「だったら期待するのは孫しかないだろう?」

王「あれは始祖の血を濃く引いている」

王「従順で血統のよい嫁を取らせて三人も産ませれば一人くらいは当たるだろう」

師匠「王妃の発案した誕生祝いの舞踏会を承諾したのは、そのためか」

王「ああ、目を付けていた娘を何人か招いていた」

王「まさかあれ自身が貧民の小娘を招いていたとは思わなかったが」

師匠「そのことで王子を咎めたのか?」

王「妃は泊まらせずに追い返せと怒っていたが、俺は……こいつも男だったのかと見直したよ」

王「俺の選んだ娘を正式な妻に娶りさえすれば、あの小娘を寵姫にさせてやっても構わないとは考えたさ」

師匠「……君と言う男は……」

王「ははは……貴様が自分の娘のように目をかけて仕事まで世話してやったそうだな?」

王「なあに、俺と王妃がいなくなればお前の好きにしてやれば良いだろう、王子も小娘も」

師匠「……」

師匠「……それは、させてやりたくても……」ギリ

王「ん? あいつも反乱軍に捕まっているのか?」

師匠「……」

師匠(王妃にした話を、この男にもするか……)



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