末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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◆54DIlPdu2E
[saga]
2017/03/12(日) 01:40:31.41 ID:bgu+yfMr0
王「……ふむ、魔法使いとしての罪か」
王「くくくく……本当に馬鹿馬鹿しい、全てはくだらない……はーっはっは……」
師匠「何がそんなにおかしいのだ」
王「はは……もう恍けるはやめにしないか、ギルドの幹部よ」
師匠「どういう意味だ?」
王「……」
王「……山の王の国へ攻め入る準備を進めていた頃だ、俺は数代前から忘れ去られていた城の地下倉庫を探っていた」
王「固く封をされた一冊の書物」
王「150年、いやもっと前か、当時の先祖は本当に忘れたのか、敢えて封印したのか、そこまでは窺い知れなかったが」
王「……英雄王、我ら王族の始祖、人間でありながら魔物の力を取り入れた男」
王「子や孫の成長を見届けて亡くなったと言われているが……本当なのか?」
王「400年前の活躍を見るだけでも、既に人間の範疇を超えていたのは間違いない」
王「そんな男が、たった70年か80年しか生きなかった、と?」
師匠「……まさか」
王「貴様等の魔術師ギルドでも、幹部に選ばれた際に初めて知らされるらしいな」
王「……魔術師ギルド総本山の長とは、400歳を超えた英雄王『本人』であると」
師匠「……」
師匠「……ああ、儂も知った時には驚いた」
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