「『須賀京太郎』とは、あなたのそうぞう上の存在に過ぎないのではないでしょうか」-SS速報VIP

「『須賀京太郎』とは、あなたのそうぞう上の存在に過ぎないのではないでしょうか」

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543:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 01:41:15.06 ID:6tQxwIWDo

重なる京ちゃんが、静かに言う。

544:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 01:55:10.09 ID:6tQxwIWDo

「龍太郎さんは」

545:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 01:57:19.90 ID:6tQxwIWDo

　　　　　　　　　　　　　　　　　　

546:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 01:58:37.46 ID:6tQxwIWDo

龍太郎さんは続ける。

547:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 02:06:36.60 ID:6tQxwIWDo

「……私も、知らないです。──探しているんです」

「……そうか」

548:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 02:16:08.74 ID:6tQxwIWDo

校門の前で私と並んで制服を着ている写真。

──授業参観の時だ。平日だというのに、龍太郎さんも休みを取って二人で来ていて、京ちゃんは嫌そうな顔をしていた。

549:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 02:27:37.38 ID:6tQxwIWDo

家でごろごろしている時の写真。

550:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 02:28:45.55 ID:6tQxwIWDo

551:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 02:33:48.11 ID:6tQxwIWDo

「京香の、様子が変だと思った」

552:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 02:39:53.80 ID:6tQxwIWDo

「でも、言うんだ。咲ちゃんが言ったことに、何一つ答えられなかった。心にはぽっかりと、理由の分からない穴が開いている」

553:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 02:40:43.01 ID:6tQxwIWDo

「俺は、言われるまで気づかなかった。昨日まで分からなかった。何か足りない、そう感じていたにも関わらず、そう感じていたことが」

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