「『須賀京太郎』とは、あなたのそうぞう上の存在に過ぎないのではないでしょうか」
1- 20
546:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 01:58:37.46 ID:6tQxwIWDo


龍太郎さんは続ける。


「咲ちゃんは、さっき、この部屋が京太郎のものだってすぐに言っただろ?」


その手は、握り締められている。


「昨日まで、俺は──俺達は、この部屋の存在すら忘れていた。気づけなかった」


立ち上がり、本棚へと近寄る。


「咲ちゃんは、知っているのか?」


手に取ったのは、分厚い本。

それを開く。


「京太郎が、今何処にいるのか」


しっかりとした足取りでベッドに戻り、どしりと腰を下ろす。

京ちゃんのアルバムを開いて、そこから目を離さないまま。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
762Res/260.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice