魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
1- 20
356: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/05/11(水) 02:22:48.33 ID:ofIrSduQ0

亀姫(……神従者の言った通り、神は本当に戦向きではないのでしょうね)


神族自体が戦に不向きな種族と思っていても
内心では “神だけは強いのではないか”と思っていた。
だがこうして神自身をとって見ると、他の神族以上に戦に不向きなのが明白だ。


何しろ、武器らしきものを持ってさえいない。
浄気を纏ってはいるものの、本人は隙だらけで反応も鈍そうだった。

確かに神は、神の名に恥じない特別な気品のある佇まいをしているが、
それは王の威厳に似たものではなく、深層の令嬢が持つ儚さに似たものだ。

このような者が神なのだとしたら、戦神を警護にしているのも頷ける。


亀姫(……ああ、でも怯えているのは仕方ありませんわね)

亀姫(神界から勇者に授けた剣。もしそれが魔王殺しのために与えたものならば、その威力は本物なのでしょうから)


だとすれば、こちらは有利だ。
それこそ浄気を暴発でもさせない限り、神は下出に回るしかなくなる。

近衛もそれに気づいているのだろう。
大剣を時に大きく振り、驚かせる程度の威圧を繰り返している。
ビクリと肩を跳ねさせる神に同情してしまいそうだ。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
494Res/366.46 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice