魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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303: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/23(土) 02:17:28.16 ID:Ss644WqA0

シュルルッ…
こころなしか地を這う音が速さを増す。

等間隔の階段とはいえ、声と音の位置だけを頼りに暗闇で駆け下りる――
近衛は、亀姫に遅れを取らぬので精一杯だった。

本当に一本道なのかどうかも知れない場所。
亀姫を見失う不安に背を押され、近衛は情けない声で亀姫に呼びかけた。


近衛「亀姫様…」

亀姫「なんですの?」

近衛「本当に、自分達だけで最下層に向かっていいのでしょうか。神との戦いになるならば、やはり陛下に来ていただくべきだったのでは…」

亀姫「この者が言うのが確かならば、陛下もまた最上階の天守閣で戦闘となっているはずですわ」

近衛「それはそうですが…。もし戦闘になるより先に陛下にお知らせできれば…」

亀姫「戦闘になるより先に着けばね。ですけど、もし間に合わなければ最悪の事態ですのよ」

近衛「……神魔戦で、その大将首が偽者だなんて。悪い冗談としか思えませんよ」

神従者「ですが本当なんです! 最上階にいるのは確かに神族ですが、それは偽物…! 攻撃力に長けた戦神なのです!」




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