魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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302: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/23(土) 02:17:00.22 ID:Ss644WqA0

神従者「気にしないでください。元々、使い物にはならなかったのです。そんな翼であなた方を支えて塔を出て、まだ残っていることの方が信じられません」

亀姫「……感謝いたしますわ」

神従者「はは…。あなた方のもっていた、あの翼を使うわけにいきませんからね…」

近衛「…すみません」


話しながらも、順に穴に潜り込む。
穴は1.5m程度の深さだったが、その奥には階段があり、降りるにつれて天井は高くなった。

光は射さない。
時折、壁に蜀台を置くための窪みが見られるが、灯している猶予はないだろう。

お互いの姿を確認することも出来ないほどの暗闇。
どうしたわけか自信ありげな亀姫に先導を任せ、神従者を担いで近衛も降りることにした。


亀姫「それで…あとどれくらい進むんですの」

神従者「目的は最下層です。宮殿の中央に位置する最深部………」



神従者「――そこに、“神”が居ます」





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