魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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294: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/22(金) 00:47:05.21 ID:XCb4AxA00

獣王「『我等は集団で生きル。いかなるときも強く導かねば、混乱が起きル。統率の乱れこそヲ、何よりも愚と考えル』…前ニも、言っタ」

魔王「…ああ、なるほど。 神の間の目前で、かざした意思を違えたお前では示しがつかぬ、と」

獣王「“全員で魔王サマの盾になる”と言ったからナ」

魔王「……しかし解せないな。もともと、お前たち獣は不利な状況で深追いなどしないだろう? その判断は過ちではない。本当に生きて帰るつもりならば、族長を譲る必要など――」

獣王「……あいつらがここから逃げ出す為ニ、“族長命令”の強制力は必要だっタ。先頭に立ち率いなけれバ、一匹として逃げ出せないだろウ」

魔王「……死に怯んだからとて、“統率を乱す愚”を冒すほどの者は居ないということか。……よい一族ではないか、獣王」


遠くからいまだ微かに聞こえる、獣の遠吠え。
そろそろ宮殿の外にまで出ただろうか。


魔王「それにしてもよく吼える…。あれは何を意味しているのだ」

獣王「……ただノ遠吠えダ。仲間ヲ呼び集メ、一箇所ニまとめル合図。他の後続種モ共に下げるのだろウ」

魔王「そうか。……では、そろそろ開けるが構わないな?」

獣王「あア」




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