魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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289: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/22(金) 00:21:46.79 ID:XCb4AxA00

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天空宮殿・最上階
――天守閣


ドガシャャアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!

それまでと違い、階段のあるべき場所には荘厳に飾り立てられた大扉があった。
見事なステンドグラスがその両扉にあしらわれていたが、
何を描いたものか確認する間もなく獣王が扉を押し開け、無残に床にガラス片が散らばった。

獣王「グルル……」

魔王「………広いな。それに、開けてみるとわかる。この先に――いるようだ」

獣王「先ニ行ク」

魔王「ああ。構わぬが、浄気が強い。無理はするな」


身を低くして、ガラスの散った床を跳躍していく獣の群れ。
魔王は道を譲り、足元に散らばるガラスを眺めていた。

左右に描かれた印象の違うステンドグラス。
ひとつは、おそらく神族…創世主を描いたもの。
そしてもうひとつは、魔族…地獄の化身と呼ばれた初代魔王に見えた。


魔王(……だとすれば、何故、神の間に魔族の姿絵が…?)





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