魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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256: ◆OkIOr5cb.o[sage saga]
2016/03/21(月) 06:54:37.09 ID:YJiH1jFt0

近衛「それは、そうですね。…ではやはり何か隠していて、こちらを油断させるつもりでしょうか」

亀姫「あるいは、“無力に甚振られる哀れな状況”を作っているか、ですわね」

近衛「……神の描くシナリオ、ですか」

亀姫「魔王に攻められ、無力にいたぶられ、追い詰められた神……何をやっても許されそうじゃありませんこと?」

近衛「何をやっても……?」


何を想像したわけでもないのに、近衛の背中がゾクリと粟立った。

所詮、神にとってこの世界は簡単に姿を変えさせられるもの。
……神は、自分が思うよりも“大きな事”をするかもしれない。


半歩ほど遅れてついてくる亀姫を視線だけで確認する
彼女になら……具体的に想像もつくのだろうか。聞いてみたい気もするのに、聞けない。

聞けないが、それも当たり前だ。
たかが人間である自分が、神の思考を探るなんて。畏れを抱かぬ方がおかしいのだろう。
ここまできても、やはり自分はただの人間なのだ。


亀姫「ふふ。近衛。ほら、あちらを…」

近衛「?」





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