魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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255: ◆OkIOr5cb.o[sage saga]
2016/03/21(月) 06:52:54.94 ID:YJiH1jFt0

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空中宮殿・2階


ドゴオオオン………

先ほどから度々に、大きな破壊音が響き渡っている。
音が聞こえる度、近衛と亀姫は目を合わせて宮殿内の調査を急いていったが、あまりの頻回さに近衛はついに苦笑を漏らした。


近衛「陛下は、大分派手にやっているようですね」

亀姫「……そうですわね。陛下はやはり魔力攻撃が中心のご様子。ここに居ても陛下の魔素を感じますわ」

近衛「獣王様もついていますし、神族も弱いものばかりだからそう心配もなさそうとはいえ…神との戦いを前に疲弊なさらないといいのですが」

亀姫「第一に、神族が弱いだなんて本当に信じていいのかしら…?」

近衛「え? ですが魔王陛下も、“神族は戦には向いていない、文化風習として有り得ぬ”と仰っていましたが…」

亀姫「陛下の言葉を疑うわけではありませんのよ。ですが先ほどの話を思い出してくださいまし」

近衛「?」

亀姫「神族が陛下をこの戦争に誘い込んだ側なのだとしたら、必ず勝機を用意しているはずでしょう?」




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