魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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168: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:21:55.29 ID:0t/Lxfak0

魔王「…大婆…。ああ、竜王か」

亀姫「少しばかり御憔悴の様子でしたが、身の回りの事はきちりとなされておりました」

以下略 AAS



169: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:22:25.16 ID:0t/Lxfak0

亀姫「『神族のいやらしさは、魔の者の比では無い。決して驕ることの無いようにせねばならぬ。奴等は”すくう”のが、お家芸なのじゃから』…」

魔王「”すくう”? まさか、俺を救うとでも? それともこの戦禍そのものを…と?」

以下略 AAS



170: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:23:14.50 ID:0t/Lxfak0

――――――――――――――――――――

同晩・黎明の時刻
奥殿・最奥の間――
以下略 AAS



171: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:23:54.89 ID:0t/Lxfak0

それぞれに御簾へと近づく二人。
薄い結界に触れる事はなく、だけれど近づけて合わせたその掌からは、熱が伝わるような気がした。


以下略 AAS



172: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:24:24.41 ID:0t/Lxfak0

だから、触れることはできない。
連れて行こうとすればその途端に自分は無力となり、そのまま息絶えてしまう。

あの日、天使に出会った日
以下略 AAS



173: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:25:09.81 ID:0t/Lxfak0

近衛「天使殿は天の使い。明白に不浄を謳う魔ではないとはいえ、ニンゲンである自分も大差は御座いません」

天使「止めて。言わないでください…」

以下略 AAS



174: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:25:41.01 ID:0t/Lxfak0

天使「ですからどうか… 近衛様の想いが私を穢すだなどと、思わないでください」

近衛「天使、殿…」

以下略 AAS



175: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:26:27.04 ID:0t/Lxfak0

唐突に、格子窓が勢いよく開けられる。
柱に戸が打ち付けられ、跳ね返るほどの乱雑さ。

そこから鴨居をくぐり入ってきたのは――
以下略 AAS



176: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:26:58.34 ID:0t/Lxfak0

近衛「これより長い戦争になります故… 城内の警備も手薄に、また気配も人少なになるかと。天使殿がそれに不安を感じられぬよう、ご説明などをしておりました」

魔王「……不安?」

以下略 AAS



177: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:27:39.85 ID:0t/Lxfak0

近衛「…? 陛下…?」

魔王「この魔王殿でもっとも堅牢な、戸を開く事すら容易でもない部屋があろう? この戦の間は、そこで天使を匿っておいてやろう。安心だろう? 感謝しろよ…?」

以下略 AAS



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