魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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131: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/09(水) 11:23:01.10 ID:IewOJk0a0

メシメシと音を立てて折れようとしている木に裏から回り込み、もう一手、刺し込む。
刺し込んだ勢いで払い、手首を返してその下にも一撃。

そのまま、握りを滑らせるように持ち替えて、振り上げて切り裂く。
振り上げて切り裂く勢いを利用して、そのまま後方へと高く跳ね退き……


魔王「刀を振るには、まだまだ大味で。技も足りず未熟であったが――」


ズバン!!!!!
振り上げたナイフはそのまま投擲され、大剣は 砕け落ちる木と大地に突き刺さった。

魔王「そちらは、見事だ」


パチパチと、手を合わせ鳴らす魔王。
その視線の先にあるのは小さなナイフ。

だが振った瞬間に大剣と化すそれは、いかに扱えど暴力的でしかない。


魔王「く、くくく。なんと無粋で色気のない武器。持ち主とよく似ている」

近衛「笑わないでください、陛下。…それに自分はここまで酷くないと思いたいです」




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