魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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132: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/09(水) 11:24:09.81 ID:IewOJk0a0

心底愉快そうに笑ったままの魔王を横目に、近衛はふぅと一息つく。
そして気が緩んだのか、つい刀と同じようにホルダーの淵に手を添えてナイフを収めてしまった。


近衛「つっ…」


刀とは違い背は無く、柄に近づくほどに太さを増すナイフ。
そんなものを勢いよく差し入れたせいで、あやうく親指を切断しかけるほどの傷を負ってしまった。


魔王「ははははははは! なんと間抜けな! お前の仕度はまず、それと戯れて慣れることだな!」

近衛「その方がよさそうですね…。これではあまりにも情けないですから」


止血を試みたところで、そうは止まらない。
魔力による治癒魔法が必要だ。至急で手当てを頼まなければならないだろう。




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