魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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130: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/09(水) 11:20:52.16 ID:IewOJk0a0

魔王ほどの目がなければ、それはなんとおかしな行動に見えただろうか。

しゃがんで消えたと思った瞬間に、ズシャと音がして。
どこからか取り出した大剣で、木を横から突き射しているのだから。

木に突き刺さる剣のグリップは握ったまま、近衛は一言だけ感想を述べた。


近衛「まったくもって使い勝手の悪いおかしな武器でございます」

魔王「放つと同時に、本来以上の威力でもって貫き、切り裂く。便利な鋏ではないか」クク


大剣は抜かれると同時にナイフへと姿を戻す。
その様子は、まるで手妻師の絡繰道具のようで、どこか滑稽でもあった。

魔王は試し斬りに満足げに笑い、扇で続けよと示す。


刀による鍛錬を繰り返したおかげか、脚力も腕力も敏捷性も増している。
刀を握っていたこの数年は背と腹を意識するために、抜くも払うも練習し、鍛えた。


近衛(ナイフだけを武器としていた頃よりも、手首の返しや腕の振りが楽な気がする)




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