魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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129: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/09(水) 11:18:11.58 ID:IewOJk0a0

自嘲気味に呟きつつも、構えを解かない近衛。
ずりと足を引き、構えた姿勢のまま重心のズレをゆっくりと直していく。


魔王「装飾では困るな。それでは刀を持たせようと剣を持たせようと変わらぬでは無いか。用立たなさを比べても仕方ない」

近衛「そうですね。ですがこちらのほうが刀よりは扱いやすい。きっと剪定鋏程度には使えます」

魔王「く、くくくくく。鋏か、良いな。ではあの庭の木などを倒して見せよ」

近衛「かしこまりました」


ビュッーー

一際腰を低く下げたと思った直後、近衛は駆けた。
木に衝突するほどの勢いで突進し、直前で踵を返す。そして木の横に回りこみ――
打ち込むようにナイフを突き出した。

その突き出す瞬間、ナイフの刃は 銀に輝く大剣へと姿を変えた。




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