魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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128: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/09(水) 11:16:17.88 ID:IewOJk0a0

近衛「どうでしょう。こちらに来てから、ようやくこの“剣”の使い方を知ったものの、仕舞いぱなしですので」

魔王「まさか今度は“刀に慣れてしまったので、今度は剣の背と腹を間違えそうです”などとはいうまい?」

近衛「あまりからかわないでください、流石にそんな事はありません。それにまず…」


刀とは違い、このナイフには背などない。
強度を求めて、太く厚く造られている、戦闘特化のナイフなのだから。

グリップを握り締め、片手を添えて顔の側近くに構える。


近衛「……刀を見慣れてしまうと、どうにもこれが不恰好な気がいたします」

魔王「いつぞやは、得意げに振っていたように見えたが」クク

近衛「お恥ずかしい。あの頃はこれのみを誇りとしていたので…。ナイフ技以上に自分を装飾できるものはないとまで思っておりました」

魔王「ほう?」

近衛「……実際、装飾に過ぎませんでしたが」




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