458: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2016/03/28(月) 01:54:36.92 ID:IMgzJVX60
見習「…すげー。時間魔法だ。
初めて見た」
男「こうやって文書を盗み読みしていたんだ。
使える範囲は狭くて、せいぜい3分ほどしか戻せない。
独学だが、意外と便利だ」
そう言って、男は少し笑う。
はにかむような笑顔はどこか憲兵と似ていた。
部下「それじゃあ証拠になりませんね。
魔法の王国の者という見方しかできません」
見習「それはねーよ」
部下「…は?なんで?」
見習「時間魔法なんて使えるヤツ、なかなか居ないし。
学院にいたら有名なはずだぜ。
でも俺、こんなヤツ見た事ないよ」
部下「あんたがポンコツだからじゃないの?」
見習「これでも執行部なんだ。
学院の人間の顔と名前は全員わかる」
部下「…ふうん。なるほど」
その時、思案顔をしていた憲兵が突然、口を開いた。
憲兵「なら、簡単な質問をしよう。
君の身分は話さなくてもいいが、2つ質問に答えてくれ。
解放するかは、その解答に依る」
男「…わかった。なんでも聞いてくれ」
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