429: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/09/26(月) 01:43:42.16 ID:Zi3/t7m8o
それはともかくとして、報道上のフライアでの事件は、ジュリウスが独断で起こしたクーデターという体になっている。
実際、現状で表に出ているのが彼のみである以上、そう取るのも不思議ではない。
ジュリウスと"神機兵"スタッフを除いたグレム局長以下、フライアの構成員は人質と見なされ、現在はその一部が解放、保護されている。
430: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/09/26(月) 01:51:04.99 ID:Zi3/t7m8o
「シエルちゃん、何が?」
「同調するわけではありませんが、グレム局長が会見で言っていた通り……」
「“神機兵”の武力のみでアラガミを滅ぼすなんて、絵空事のようにしか思えなくて」
431: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/09/26(月) 01:54:30.89 ID:Zi3/t7m8o
ここまで
漫画版GE2はいいぞ
432: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/10/03(月) 02:50:07.00 ID:4jVrThuTo
離れの席で、彼女達の声を聞く。
フライアへの潜入以降、私は一人でいる事が増えた。
正確には、こちらから遠ざけているんだけど。
今だって、本来ならここにいるべきではない。
433: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/10/11(火) 00:40:35.32 ID:HiGTCtqho
彼女か、あるいは本部の研究者か。
誰が解明したにせよ、どうしてそれを秘匿しておく必要があったのか。
私達の介入があったとはいえ、なぜ今になって明かそうと考えたのか。
それも、支部の乗っ取りという混乱を世界に与えた上でだ。
434: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/10/11(火) 00:42:02.47 ID:HiGTCtqho
……だけど、フライアが手段として患者達を利用し、ジュリウスがそれに加担している事実は覆らない。
フライア収容時に記された"黒蛛病"患者の名簿と、救出した患者の人数は合わなかった。
"アナグラ"にいた頃から、容態の悪化している患者もいる。
435: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/10/11(火) 00:43:18.84 ID:HiGTCtqho
……私が、その原因だったとしたら。
朧月の夜。
無根拠に綺麗事を並べ立てて、中途半端に希望を持たせて。
フライアに戻ってみれば、治療なんてやってもいないことがわかって。
436: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/10/11(火) 00:47:43.82 ID:HiGTCtqho
「――よう、お一人かい」
声のした方に、咄嗟に振り向いた。
思索の渦が一旦止み、少し滲んでいた視界が、徐々に晴れていく。
437: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/10/11(火) 00:49:44.59 ID:HiGTCtqho
ここまで
438: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/10/17(月) 01:24:17.43 ID:Ct73dGBso
「お節介焼くつもりはないんだが、ついて行かなくても――」
「――相談しに来たんじゃないんですか」
「おっと」
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