432: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/10/03(月) 02:50:07.00 ID:4jVrThuTo
離れの席で、彼女達の声を聞く。
フライアへの潜入以降、私は一人でいる事が増えた。
正確には、こちらから遠ざけているんだけど。
今だって、本来ならここにいるべきではない。
それでも居座っているのは、情報が欲しいからだ。
――部屋に引き籠もっていたって、ニュース程度は見られるはずだけど。
……話を、戻す。
私としても、フライアの暴走が戦力拡大に止まるとは思えない。
推測の通りなら、ジュリウスによる"神機兵"の運用は、彼の"黒蛛病"への感染が前提だったということになる。
その点だけ見るなら、あくまでジュリウスの容態を見越し、効率を重視するために用意した手段と言えなくもないけど、問題はそこじゃない。
ラケル博士は当初から、"黒蛛病"の性質を知っていたということだ。
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