438: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/10/17(月) 01:24:17.43 ID:Ct73dGBso
「お節介焼くつもりはないんだが、ついて行かなくても――」
「――相談しに来たんじゃないんですか」
「おっと」
本心から突き放したいわけじゃない。
でも、距離を取らなければ彼や"ブラッド"にも危険が及ぶ。
必要があるから、やっている。
――本当に?
――必要なのは、みんなに全てを伝えることじゃないの?
……頬が、仄かに熱い。
少しだけ、気怠い感覚もある。
「まあ、ちょっと気になる事があってな」
「はい」
「お前さん、最近悩んでる事とかないか?」
「……はい?」
「だから、悩みだよ。ちょっとしたのでもいいから」
「あの、話が見えてこないんですけど」
「うん?あぁ、相談だよ、相談」
「潜入任務からこっち、ずっと浮かない顔してるもんだからさ」
一見して軽薄な笑みと、余裕を崩さないまま、ハルさんはそう言ってのける。
今の話題の方が、よほどお節介だと思うけど。
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