439: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/10/31(月) 02:07:53.29 ID:mMb+xbdCo
「別に、気を遣ってもらわなくたって」
「……あんまり距離が近いと、言えない事もあるんじゃないか?例えば……」
「向こうのお友達の事とか、さ」
私を取り巻く状況を顧みれば、選択肢自体は多くない。
ただ、それを踏まえても、彼の声音は確信に満ちていた。
「……聞く必要もなかったんじゃないですか」
「この手の話に覚えがないわけじゃあない、ってだけだよ」
あくまで冗談めかすハルさんの瞳は、常に私の姿を捉えている。
このまま帰すつもりはない、ということらしい。
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