401: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/07/19(火) 00:37:04.04 ID:BGzsMdD4o
「……お願い!私も連れて行って!」
「今のフライアは、ユノが来ていい場所じゃない」
「足手まといなのはわかってる……今だって、助けに行こうとしてくれてる皆まで引きとめて……」
「……だけど、知ったからには放っておけない。一民間人として、同じ境遇で生きてきたアスナちゃんを……みんなを助けたいの!」
それは私を、というより、彼女自身を逃がさないための手段なのかもしれない。
ユノの脚は微かに震えていた。
「――気持ちはわかるが、我儘を聞いてる暇はねえんだ」
後ろから割って入ってきたのは、ギルだった。
私では厳しく言い含められないという判断からだろうか、その語調は若干刺々しい。
「さっさと戻れ。アンタに何かあれば、サテライトの住民にも影響が出る」
「……帰るつもりはありません」
「認めてくれるまで、ここに居続けます……!」
恐らく、ユノの発言は誇張でも何でもない。
以前の防衛作戦然り、今まで接してきた経験から鑑みれば、この強かさが彼女を彼女たらしめている。
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