349: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/30(水) 00:24:09.46 ID:1CHoKoAWo
「なに、アレ……」
「野郎、自爆するつもりか……!」
もはや攻撃を加えたところで、大人しくなってくれるような規模ではない。
先ほどとはまた違った、異様な緊迫感に呑まれる"ブラッド"を前に、マルドゥークが両腕を振り上げた。
「防いでっ!」
再び地面に接した腕が輝き、最初にマルドゥークを包んだ。
行き場を失った光は地を削り、"ブラッド"や神機兵団、果てはガルムまでも飲み込もうとしていた。
地面に深々と刀身を突き立て、展開させた盾は赤熱化し、抑える手にも刺すような痛みを与える。
光と風が止み、目を開けば、周辺の山地は、すっかり平野に変えられてしまっていた。
煙に覆われ、奥はまだよく見えない。
『――皆さん、無事ですか!?』
「はい……何とか。みんなは?」
『……任務の続行には、支障ありません』
『熱いし痛いし周りもよく見えないけど、私も大丈夫!』
『問題ない』
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