306: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/02(水) 02:37:29.11 ID:o6xBxZEno
ともかく、そうした心理面での問題はまず"ブラッド"内で話をつけるべきであって、
迷走した私にまずその方向性を提示してくれたのは、他ならぬ榊博士ではないだろうか。
その件について、改めて謝罪と感謝を贈るためにも、博士の研究室に出向いたこともあるけど、
307: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/03(木) 23:39:19.57 ID:8lN99J22o
ラウンジに設置されたテレビからは、フェンリル公共放送局によるプロパガンダCMがひっきりなしに流されていた。
初期は有人制御式"神機兵"の搭乗者募集が主な内容だったはずだったけど、運用の変化に伴い、広告内容も変わっているようだった。
CMに映っているのは、浮遊台に乗り、指先から流す電流で"神機兵"を指揮する、奇抜な格好の女性。
308: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/03(木) 23:44:05.06 ID:8lN99J22o
「コウタ隊長」
「だから呼び捨てでいいって。そんなに年も違わないし、エリナにエミールも、お前の世話になってる事だしさ」
309: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/03(木) 23:45:48.05 ID:8lN99J22o
「おお!それは――」
ただ、私の訂正もコウタさんには逆効果だったらしい。
何か用のあったらしいエリナが彼を連行するまで、私が聞かされた熱意を要約すると、
310: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/03(木) 23:51:11.68 ID:8lN99J22o
ここまで
311: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/06(日) 00:21:59.38 ID:g2l4oEKho
>>309ちょっと修正して投下
毎度だらしない推敲で申し訳ない…
312: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/06(日) 00:24:48.01 ID:g2l4oEKho
「おお!それは――」
ただ、私の訂正もコウタさんには逆効果だった。
313: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/06(日) 00:26:16.92 ID:g2l4oEKho
そして、現在。
ジュリウスの状況を知る機会は、意外な形で訪れた。
「――では、遠征作戦の概要を説明いたします」
314: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/06(日) 00:30:46.76 ID:g2l4oEKho
「――別働隊は遠隔制御の"神機兵"によって構成され、指揮をとるのは……」
「……ジュリウス・ヴィスコンティ大尉です」
その代表として、ジュリウスが目の前にいる。
315: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/06(日) 00:36:41.35 ID:g2l4oEKho
「これは、ただの戦いじゃない……ロミオの、仇だ」
ジュリウスの言葉の通り、今回の討伐対象は少なくとも私達にとって、共通の敵となる存在。
彼から進んで"ブラッド"に手を貸すのも厭わないほど、確実に仕留めなければならない仇だった。
316: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/07(月) 22:54:32.50 ID:AUhW46e4o
◇
程なくして、遠征作戦は決行された。
シエルの戦略通り、私達は山麓部から突入し、"神機兵"のサポートを受けながらも、着実にアラガミの群れを減らしていく。
その中でも、ジュリウスの指揮する"神機兵"部隊は、完璧な統制ぶりを発揮していた。
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