296: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/02/26(金) 14:37:18.48 ID:+LYcw3sno
そう言って見せた自然な笑顔に、心が揺れる。
彼のこういった部分に、私は弱い。
素っ気ないのに、その実親身に接してくれて。
いつも仏頂面なのに、ふとした瞬間に見せる笑顔は、人一倍優しくて。
それを見せられると、あっさりと乱れてしまう。
……もう、素直になってしまおうか。
「……わかった、ありがとう」
「これからも、頼りにさせてもらうね」
彼への好感が変調したきっかけは、覚えていない。
それは募れば募るほど苦しくて、でも、忘れられない心地よさがあって。
これが恋だというのなら、私はギルを慕っていた。
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