20: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/14(金) 20:17:28.30 ID:l08ZVGCi0
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2つ目の事件は、私が"血の力"に目覚めたこと。
私が編入された時点で、フライアの移動要塞は極東地域に入っていて、その目標がフェンリル極東支部ということもあり、
極東支部からは2人の応援が寄越されていた。
1人はダミアン・ロドリゴ。
極東支部の新人神機使い担当の指導員で、彼自身もかつてはマドリード支部の神機使いとして活躍していたらしい。
フライアでは相談役として私達に応じてくれた他、"リンクサポートデバイス"という新装置の試験運用にも従事している。
もう1人は極東支部の若手神機使い、エミール・フォン・シュトラスブルク。
彼は高名な貴族であるシュトラスブルク家の出身で、騎士道精神というものを重んじているらしい。
その詳細は分からないけど、アラガミから人々を守ることにかけては、彼なりの筋を貫き通していることが窺える。
芝居がかった言動に気圧される場面も多いけど、何より彼は富裕層出身でありながら、自らの意志だけで神機使いになっている。
その点だけで、彼は私にとって尊敬すべき人物だった。
そんなエミールとの共同任務として、アラガミ討伐に臨んだ際、問題は起こった。
"感応種"の出現だ。
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