【ゴッドイーター2】隊長「ヘアクリップ」
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170: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/10/22(木) 02:19:09.99 ID:IxHqraCLo

一連の攻撃が煩わしいのか、虎型は苛立たしげに息を荒げ、全身に青白い雷を纏う。
私達は瞬時に飛び退き、直後に発生した、虎型の周囲を覆う電磁場から身を逃れた。
これを隙と見たアラガミは後方へ大きく飛びあがり、背部のマント状の器官を展開させる。
扇状に広がったマントと頭部の間には雷球が生成され、軽やかな宙返りと共に、それは放たれた。

「シエル!」

「はい!」

既に初期位置から移動し、拡散した雷球を防ぐギルとナナの背を飛び越えたシエルが宙を"蹴る"。
私もそれに追随する形で地を駆け、アラガミの着地後もなお放たれる、雷球の連射を共に掻い潜っていく。
業を煮やした虎型は質量攻撃に手段を切り替え、その巨体で私達を押しつぶさんと飛びかかってきた。
そのさ中、アラガミの眉間にバレットが撃ち込まれる。
バレットは目標に接触した直後、球形の吸着弾へと変質し、その場で爆発を起こした。

銃撃を行ったのはギルだった。
虎型の顔面は硬く、貫通属性の攻撃を通さないけど、爆発や打撃といった、衝撃を伴う破砕属性の攻撃には弱い。
彼の狙い通り、アラガミは悲鳴と共に体勢を崩し、再び地面に足を降ろした。
勢いを殺しきれず、滑るように着地したアラガミの胴体めがけ、私とシエルが両側面から短剣型神機による連撃を叩き込んでいく。
痛みに呻く虎型が爆炎に次いで目にしたのは、ブースト機動によって自らの目前にまで迫ってきていた、ナナの大槌だった。
先のダメージにより脆くなっていた顔面は完全に砕かれ、アラガミは視力を失う。


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