168: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/10/22(木) 02:10:43.34 ID:IxHqraCLo
「……ナナ?」
「大丈夫?もうすぐ目標地点だよ」
「……ごめん、少しボーっとしちゃってた」
「何を考えようが勝手だが、そろそろ切り替えておけよ……いつも通りでいい」
前方の索敵に気を張り巡らせていたギルが、私の様子を見咎める。
シエルは発言こそしないものの、気がかりそうな表情でこちらを窺っていた。
「うん……わかってる」
彼らに気づかれないよう、神機を握り直す。
これを乗り越える事が出来れば、きっかけが見つかるかもしれない。
"喚起"でも、与えられた役職でもない、私にしか出来ない事の、その兆しが。
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