【ゴッドイーター2】隊長「ヘアクリップ」
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139: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/09/23(水) 01:19:48.59 ID:+IcfBHrRo

自らもその身に狙撃を数発受け、戦車型が怒りの咆哮を上げる。
それと共に側部の器官を展開し、内蔵されていた複数のオラクル弾頭が放たれた。
私は自らに向けて降り注ぐ弾頭を飛び退いて回避し、そのまま下の地面に着地する。
立ち上がった拍子に神機を近接形態に変形させ、既に間合いを詰めに来ていた戦車型へと走り出した。

戦車型はその鈍重そうな外見に似合わぬ素早さを持ち、猛烈な勢いでこちらに突進を仕掛けてくる。
私はそれに対応する形で回避行動を取り、すれ違いざまにアラガミの前脚を斬りつけた。
脚の無限軌道もどきは一度刃を弾きかけるも、より強引に押し込むことでその一部が裂け、真っ赤な体液を噴出させる。
現在、私が神機の刀身に装備しているのは、長刀型のパーツだ。
重量、リーチ、機動力共に、取り回しのバランスが非常にいい刀身で、多種多様な姿を持つアラガミへの適応力も高い。
尤も、戦車型の脚元への近接攻撃は効率的とは言えないけど、一応の狙いはある。

獲物を通り過ぎた戦車型は追撃を仕掛けるため、僅かに傷ついた前脚をバネにし、バックステップの要領でこちらに飛び込んでくる。
それを横っ飛びで回避した先には、再度放たれたオラクル弾頭が待ち構えていた。
咄嗟に神機を構えるも、装甲パーツの展開が間に合わず、爆風で吹っ飛ばされてしまう。
後方に吹き飛び、危うく受け身を取った先には、先ほど何体か散らした、小型アラガミの残りが押し寄せてきていた。

これを好機と見定めたか、戦車型がその四肢を大地に踏みしめ、どことなく顔を思わせるようなディティールの胸部装甲を前面に張る。
アラガミが装甲の隙間から黒煙を吐き出すと共に、装甲が真っ二つに割れ、中から巨大なオラクル弾頭が姿を見せた。
吹っ飛んだ距離から考えても、発射から着弾までのラグは長くない。
一転して危機的な状況だけど、小型アラガミがわざわざこちらまで出向いてきてくれたのが、私にとっての幸運だった。



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