116: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/09/06(日) 01:31:34.56 ID:CwQRhC1A0
「そいつ、色んな事情があって、エリートクラスから俺達のいるクラスに降りてきたんだけど、」
「来た時は何にもも喋らなくてさ……正直、クラスの中でも浮いてた」
「だからその子と仲良くなろう!って……単純だけど、そういうガキだったんだよ、俺」
「それは今も、じゃない?」
「いやいや、俺だって今じゃそれなりに考えて……うーん、あんま変わんないか……?」
「……と、とにかくだ!そんなわけで、結構しつこく喋りかけてみるんだけど、全然反応ナシ」
「それでも諦めたくなくて、毎日リヴィのとこに通い詰めてたんだけど、そうやってたら段々と、イライラしてきてさ」
「イライラ?」
「俺のいたとこって孤児院だから、特に色んな事情を抱えた奴らが集まってくるんだよ」
「で、皆そういう事に立ち向かいながら毎日を生きてた……リヴィにどんな事情があったか、俺は今も詳しくは知らない」
「だけど、そいつだけ被害者ぶって、他と関わらないようにしてたのに、昔の俺はイライラしてたんだ」
少し、いやかなり深くこちらに刺さる部分もあるけど、今はロミオの話を聞く事に集中する。
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