115: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/09/06(日) 01:30:06.60 ID:CwQRhC1A0
「ありがとう……それで、任務に私を誘ったのって、やっぱり――」
「あー、ちょっと待った!大体お前の予想通りだけど、俺から言わせてくれ」
「……この前はごめんな、あんな事言っちまって」
無理を押してフライアまで来た時点で、薄々感づいてはいたけど。
ロミオの目的は、例の騒動前に起こった、私との関係の拗れを清算する事だった。
「……こっちこそ、何も知らないくせに勝手な事言って、ごめんなさい」
「いや、それはこっちの台詞で……やめとくか、また喧嘩になっちまう」
「ふふっ……だね」
ロミオの軽口をきっかけに、私達は笑みを交わす。
少し前まであった緊張が、解きほぐされていくような気がした。
「それにさ、副隊長から色々言われたおかげで、思い出せたこともあったんだ」
「……?」
「ほら、俺って"マグノリア=コンパス"の出身だろ?今じゃほとんどが連絡取れなくなってるけど、そこにも友達が結構いてさ」
「その中に、リヴィっていう女の子がいたんだ」
"マグノリア=コンパス"。
"ブラッド"の多くがその出身として所属していた孤児院だけど、そこでの話を聞くのは珍しい気がする。
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