114: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/09/06(日) 01:28:44.88 ID:CwQRhC1A0
◇
「くぅ……はぁー!今日もよく働いたなー」
任務を終え、ロミオが軽く背中を伸ばす。
以前の騒動以降、初めて彼と2人で任務に臨んだものの、やはりロミオの成長には目覚ましいものがある。
とはいえ、単独で行動するには危うい部分もあるので、そこはしっかりフォローさせてもらった。
私にも指導役としてエリナを見ている成果が出ているような、そうでもないような。
「――にしても、副隊長はやっぱ冴えてるよなー!」
「副隊長と組むと、すげぇ動きやすくってさ」
「そう、かな」
「そうそう!でなきゃ、あんなデコボコした奴らのまとめ役なんて出来ないって!……俺が言うのもなんだけどさ」
確かに、私が隊長代理として"ブラッド"を指揮する回数も、ここ最近では随分多かった。
しかしながら、私自身にしっかりしなければという気持ちはあっても、彼らをまとめられていた自覚はない。
今の"ブラッド"が強いのは、彼らが個々に成長し、それぞれを補い合える余裕と信頼を持てるようになったからだ。
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