808: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2017/02/13(月) 00:30:03.86 ID:/dRSXglt0
当麻でさえも一度は詰みかと思ったこの状況。しかし、それを覆す手段は彼の身近に存在した。
それが姫神秋沙『吸血殺し』。嘗て数多の吸血鬼を葬ったと噂される破魔の紅血。
もしもその噂が正しいとするならば、『吸血鬼の肉体』のみを選択的に取り除くことが出来るかもしれない。
正にこの状況にお誂え向きの能力。だが早々全てが都合良く済むわけではなく、解決すべき問題もある。
809: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2017/02/13(月) 00:34:55.62 ID:/dRSXglt0
刻印の記憶は土御門とパチュリーに。吸血鬼の肉体は姫神と冥土帰しに。
当麻がするべき事は、スカーレット姉妹の肉体に刻まれた刻印を『幻想殺し』で消すことだけだ。
何から何まで他力本願であるが、異能を消す右手しか持ち得ない彼にはそれしかできることはなかった。
810: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2017/02/13(月) 00:36:03.48 ID:/dRSXglt0
冥土帰し「来たね、待っていたよ」
御坂妹「こんな夜遅くに病院に厄介になるなど、夜遊びは程々にした方が良いと思いますが。
と、ミサカは紛う事なき非行少年たちにジト目を向けます」
811: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2017/02/13(月) 00:36:46.54 ID:/dRSXglt0
冥土帰し「まったく、僕としては患者が現れるのをみすみす見逃すようなことはしたくないんだけどね?」
冥土帰し「突然電話で『これから怪我人が出るから治療の準備を頼む』なんて言われる身にもなって欲しいね?」
812: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2017/02/13(月) 00:37:25.82 ID:/dRSXglt0
残った二人は冥土帰しに誘われるがまま、彼の仕事部屋へと入室する。
喜ばしいことではないが、冥土帰しの診察室も当麻にとっては見慣れたものだ。
決して広いとは言えない部屋の中には、彼専用のデスクと回転椅子。
壁際には多くの医学の専門書が収められた本棚が一列に立ち並んでいる。
813: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2017/02/13(月) 00:37:59.15 ID:/dRSXglt0
土御門「そうだ。 レミリア・スカーレットの全身に散在している細胞は魔術側の手で作られたものだ」
土御門「そうである以上、そいつは既存の医療技術でどうこうなるようなもんじゃない」
814: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2017/02/13(月) 00:40:24.44 ID:/dRSXglt0
土御門は冥土帰しに対し、自分達がこれから行う治療の方法、そして冥土帰しに行って欲しいことを伝えた。
嘘偽りなど一切ない。吸血鬼のこと、『吸血殺し』のこと、治療によって齎されるであろう事象など、全ての情報を開示する。
当麻は彼らしくないその姿に少しばかり困惑した顔をしていたが、それも無理からぬことだろう。
815: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2017/02/13(月) 00:42:45.00 ID:/dRSXglt0
冥土帰し「……なるほど、君の話からするに、かなり大がかりなことになりそうだね?」
土御門「あぁ、少なくとも体の大半を欠損した患者を生きながらえさせるだけの設備が必要だ」
816: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2017/02/13(月) 00:45:22.96 ID:/dRSXglt0
冥土帰しがそう言ってからの行動は早かった。
彼は手の空いた『妹達』や夜勤の看護師達に指示を出し、必要な物資を手際よく目標の場所に輸送させる。
817: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2017/02/13(月) 00:47:32.98 ID:/dRSXglt0
ふぅ、と肩を竦めて溜息をつくパチュリー。
死んだと思っていた親友と再会し。そして再会したばかりの親友と死闘を繰り広げ。
親友に敗北した挙げ句、命を諦めかけたところを助けられ。
最後には親友を助けるべく、こうして一世一代の賭けに出ようとしている。
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