とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)4
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809: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2017/02/13(月) 00:34:55.62 ID:/dRSXglt0

刻印の記憶は土御門とパチュリーに。吸血鬼の肉体は姫神と冥土帰しに。
当麻がするべき事は、スカーレット姉妹の肉体に刻まれた刻印を『幻想殺し』で消すことだけだ。
何から何まで他力本願であるが、異能を消す右手しか持ち得ない彼にはそれしかできることはなかった。


不満がないと言えば嘘になる。
特に彼としては、姫神秋沙をこの件に関わらせるつもりは毛頭無かったが為に。
彼女に対しては、頼る必要がなかったのならばこの一件を最後の最後まで隠し通すつもりだった。


姫神秋沙と吸血鬼。この二つは決して切り離せない。
過去において彼女の身に何があったのか、上条当麻は詳しく知らない。
本人が余り語ろうとはせず、当麻も積極的に聞き出そうとはしなかったためである。
三沢塾の事件の当時に見た、愁いを帯びた顔。それを鑑みれば、容易に踏み込むべきでは無いことは察しがついた。
同時に、彼女はそのことに関して未だ『何か』に後悔をしているのだろうということも。
それ故に姫神秋沙に対してこの一件を知らせることは、彼女が持つ自責の念を更に深くさせてしまう気がして憚られたのだ。


だが当麻が憂慮していた懸念は、実のところ全くの杞憂だった。
遅ればせながら事件に気づいた彼女が真っ先にとった行動は、当麻が自分に対し事件を隠していたことを責めること。
吸血鬼をどうこう言う前に、彼女は当麻が自分との約束を破ったことを真っ先に糾弾したのである。
自身の想像の埒外である行動をとった彼女を見て、一瞬唖然とした当麻であったが、
次いで襲ってきた『言い訳は許さない』という圧倒的な重圧と眼光を前に、
当麻は唯々その場に土下座して謝罪の言葉を口にすることしか許されなかった。
ただその心中においては、『事件を知ることが姫神の重荷にならない』という事実に心底安堵していたのだが。




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