338: ◆yyODYISLaQDh[sage]
2017/02/23(木) 20:54:22.66 ID:V014Qou/O
「そういえば、あのガールフレンドとはどこまでいったんだ?」
「げほぉっ!?」
予想外の問いかけに、思い切り噎せるジュウ。
口に入りかけていたプリンが吹き飛んで、テーブルと服の上に飛び散る。
紅香は、汚いな、と露骨に顔を顰めた。
「……あいつとは、そういう関係じゃねえ」
「なんだ、そうか」
大した興味も無かったのか、紅香はテレビを消して椅子から立ち上がり、コートを羽織る。
「片づけておけよ」
背を向けたまま面倒くさそうに言い放ち、さっさと玄関に向かっていく紅香。
ジュウはもはや何を言う気も起きず、皿を手に取りながら立ち上がる。
あの女の言うとおりに行動するのは癪だが、この皿をいつまでも残しておくと、逆に紅香の影が気になってしまうのも事実。
ここは早急に片づけて、適当にレンタルショップにでも繰り出すのが得策だ。
少し邪魔は入ったが、久々に一人を満喫しようじゃないか。
そんな決意とともにスポンジを泡立て、皿洗いに没頭する。
食べ終えてからそれほど時間も経っていないし、食器の数も少ないのですぐに洗い終えた。
後はテーブルの上を片付けて、服を着替えて、街へ繰り出すだけだ。
意気揚々と振り向いて、直後、ジュウは硬直した。
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