128:名無しNIPPER[sage]
2015/05/20(水) 00:34:15.13 ID:Fl+ppm01o
乙!
いいね
最高だ
129:名無しNIPPER
2015/05/21(木) 04:01:30.06 ID:jFira9o0O
追いついちまった
130:名無しNIPPER[sage]
2015/05/22(金) 14:27:34.77 ID:62+4rcG6O
追い付いてしまった
131:名無しNIPPER[sage]
2015/05/25(月) 01:00:36.20 ID:ZIXZGvH7o
コミケで売ってたらここまでで2000円は余裕で出せるくらいには期待してる
132: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2015/05/26(火) 21:40:03.53 ID:9m0+RSJ8O
=====
自動ドアをくぐって右から3列目、手前から2番目の棚、上から2段目。
いつも通りの二日酔いの薬を手に取って、真九郎は溜息を吐いた。
133: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2015/05/26(火) 21:40:31.08 ID:9m0+RSJ8O
鍵を開け、電気を点けてから中に入る。
「……またか」
134: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2015/05/26(火) 21:41:01.04 ID:9m0+RSJ8O
「……寒いです」
「冬だからね」
135: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2015/05/26(火) 21:41:52.33 ID:9m0+RSJ8O
「……チッ」
あからさまな舌打ちの後、切彦はダラダラとソファに戻っていった。
床に落ちたマフラーを回収して首に巻くと、今度は大きい方のソファの上で再び丸くなった。
136: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2015/05/26(火) 21:42:25.64 ID:9m0+RSJ8O
漸く落ち着き、書類に目を落とす。
取り敢えず昼間は猫探し、夜はコンビニに向かうことに決めた真九郎は、最後の一枚を見つめる。
『《Carnival Floor》へのご招待
137: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2015/05/26(火) 21:42:54.49 ID:9m0+RSJ8O
ドアの隙間から顔をのぞかせたのは、杉原麻里子。
真九郎が紫と出会うより少し前、ストーカー被害に遭っていた女性を助けたことがあった。
それが彼女である。
その後、別の事件で再会し、今でも交友がある。
138: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2015/05/26(火) 21:43:47.54 ID:9m0+RSJ8O
真九郎はその気遣いに感謝しながら、今まで自分でその考えに辿り着かなかったことに頭を抱えた。
二十歳も超えているのに、自身の生活力の無さに辟易する。
五月雨荘で一人暮らしを始めるときは、夕乃や冥理がなんだかんだと世話を焼いてくれたので、真九郎が自分で揃えた生活必需品はかなり少ない。
年数を重ねるにつれて家電は買い替えたりもしたが、基本的に物持ちが良いのでそれも1回や2回程度。
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