忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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331: ◆jOsNS7W.Ovhu[saga]
2014/09/16(火) 01:05:46.03 ID:h7ZtWU6Z0
 そうだ、シノはあれから――!


「……うん、全員、着替え終わってるみたいだし」


 委員長はそう言うと、扉の方を見て、


「入っていいわよ」


 と、優しく言った。


「わぁ、皆さんよくお似合いで」


 ほんわかとした口調で入ってきたのは、シノその人だった。


「……」
「へぇ……甘味処って、こういう感じなんですねぇ」


 女子の視線を一身に浴びせられながら、シノはどこまでもマイペースだ。
 さっきまでのザワついた感じは一瞬で立ち消え、全員が黙りこんでいた。ゴクリと唾を飲み込む音も聞こえる。
 きっと、シノは気づいていない。


「――改めまして、大宮忍です!」


 ニッコリと微笑んで、壇上でペコリと頭を下げるシノ。
 そんな彼女に、誰もが心奪われているなんて――



「……嘘、でしょ」
「あれが――おとk」
「シッ! 悲しくなるから言わないの!」


 静寂の後で、さっきまでのザワつきが戻ってきた。
 けれど、そこにあるのはさっきまでと、ちょっぴり違う感じもする。


「私たちは私服姿を見慣れてるから何だけど……」
「シノって、本当に恐ろしいのね……」


 改めて感じ入った、とばかりに友人二人が頷いた。
 私も便乗させてもらう。


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