忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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330: ◆jOsNS7W.Ovhu[saga]
2014/09/16(火) 01:04:34.07 ID:h7ZtWU6Z0
 実のところ、前日に実物を着てみる人もいたりした。
「着たい人はどうぞ」というノリで。
 私たちは、採寸だけして、そのまま下校するという感じで、今日を迎えた。


 何故かといえば、そこでプルプルとしている彼女が身をもって証明してくれているし、
「あぁ、あいつらも、もーすこし嘘をだな……」とか未だに後ろを向いて呟いている彼女もいる。


(……みんなカワイイ)


 そんな人たちを見て、嬉しくなっていると――


「はい、みんな! そろそろ着替え終わった?」


 あっ、壇上に委員長の姿が。
 パンパンと手を叩き、さながら教師のように見える。


(……委員長も甘味処)


 そういえば、私はシノたちと以外、あまりお話をしたことがないような気がした。
 メイド喫茶と甘味処で別々に別れちゃうけど……それは、裏を返せば、


(色んな人と沢山お話する機会!)


 ということになる。
 私は、今更ながらそんなことに気づき、一人胸を躍らせた――


「……うぅ、慣れないわね」
「もう、そろそろちゃんと立てって。綾も凄く似合ってるぞ」
「――あ、あなたのそういう所が!」
「またか!」


 ――後で、二人の会話を耳に挟み、「綾は大丈夫かな……」と思うのだった。
 楽しくないと「お祭り」にならないから。


「……そーいえば」
「な、なによ」
「シノ、どーしたかなーって」
「あっ」
「あっ」


 私と綾の声は、ピタリと重なった。


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