らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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ひよりの旅 77/112
[saga sage]
2013/02/11(月) 21:00:43.29 ID:W145K4B60
かがみさんが私に一歩近づいた時、急にかがみさんの体がふらついて私に向かって倒れかかってきた。私は中腰になり慌ててかがみさんを支えた。
ひより「だ、大丈夫っスか?」
かがみ「……大丈夫よ……ありがとう……」
またかがみさんが固まってしまったあの時の状況が頭に浮かんだ。かがみさんは姿勢を戻した。私は手を放すと自分の席に戻った。
ひより「また調子が悪くなったのですか?」
こんな質問しか出来ないなんて……
かがみ「大丈夫、なんて言えないわね」
ひより「言えない?」
これはもしかしたら病気を告白するかもしれない。私はグッとお腹に力を入れて聞く準備をした。
かがみ「そう、私……妊娠しているから……これはお母さんしか知らない……」
ひより「それはおめでたいですね……えぇっ?!!!」
私は慌ててかがみさんのお腹を見た。全然膨らんでいない。って事はまだ三ヶ月を越えていないと考えるのが……
まてまて、かがみさんの命は後半年……確か妊娠期間は……間に合わない……かがみさんは赤ちゃんが生まれる前に……すると赤ちゃんも……
かがみ「頭の中で計算しているわね、ひより……」
その言葉に私の思考は止まった。そのままかがみさんの目を見た。
かがみ「あんたの計算は正しいわよ、私は出産する前に亡くなる……」
かがみさんの顔は思いのほか冷静だった。むしろ微笑んで見えるくらいだった。
ひより「……な、何故です、どうして……」
かがみさんは俯いた。
かがみ「そうよね、ひよりもそう思うわね、余命幾許もない私が赤ちゃんなんて……一時の快楽の為に命を弄ぶと思って……」
私は立ち上がった。そして両手で強く机を叩いた。
ひより「違う、そんなんじゃない、何故そんな話を私にするの、他にもっと言わなきゃならない人が居るでしょ、泉先輩、高良先輩、日下部先輩、峰岸先輩……私よりも
親しい人が居るでしょ……何故私なの、そんな……そんな話をいきなり聞かされて……私にどうしろと……」
かがみ「……峰岸は名前、変っているわよ……」
こんな時に突っ込みを入れるなんて……興奮している私とは対照に冷静すぎるかがみさんだった。私は返事をせずそのままかがみさんを見た。
かがみ「ごめん……ごめんなさい……話を聞いてもらいたかった……それだけ、理由はそれだけ」
「ごめんなさい」初めてかがみさんから聞いた言葉だった。泉先輩と喧嘩をした時でも自分からは謝らない人なのに。気持ちが冷静になっていくのを感じた。
私はゆっくり座った。
ひより「私がかがみさんの病気を知っているの、分かっていたのですね……」
かがみ「……ひよりには話しておきたかった、だから呼んだ……一方的なのは百も承知、それでも聞いて欲しかった……気に障るならこのまま帰っても良いわよ」
別に追い出す感じではなかった。口調は穏やか、私が感情任せに怒鳴ったのに反応していない。さっき怒鳴った私が恥かしくなった。
ひより「……さっきは怒鳴ってすみません……あまりにショッキングだったもので……先輩に対して失礼でした」
かがみ「先輩、後輩なんて関係ない……ありがとう、取り敢えず座って」
かがみさんはにっこり微笑んだ
ひより「はい」
私は座った。
ひより「でも……どうして……私なんか……」
かがみ「もう知っていると思った……あんた泣いてくれたじゃない、それともあの涙は嘘だったの?」
泣いた……かがみさんが固まってしまった時の事を言っているのか。
ひより「い、いいえ、嘘泣き出来る程器用でないです……」
かがみさんはまた微笑んだ。
かがみ「安心したわ……嬉しかった、嘘泣きだったとしても嬉しかった」
ひより「泉先輩達だって泣きますよ、私でなくても……」
かがみ「こなた、みさおがねぇ……あいつらが泣くかしら、みゆきくらいしか想像できない」
ひより「そうかなぁ〜私なんか大泣きする泉先輩の姿が頭に浮かびますよ」
かがみさんは私の後ろを見ながら答えた。
かがみ「だから内緒にしてって言った」
ひより「どう言う事です?」
かがみ「私があと半年で死ぬなんて分かったらあいつら絶対に普段通りじゃなくなる」
それはそうだ普通で居られるはずは無い。
ひより「そうですよ、親しければあたりまえじゃないっスか」
かがみ「……私は普段通りのあいつらが良いのよ……急に優しくされたり、泣かれたりしてもそれは本当のあいつらじゃない……それは家族にしても同じ、
普段通り、話して、笑って、喧嘩して……」
普段通り……か。私にはよく分らない。
ひより「病気が悪くなれば何れバレますよ?」
かがみ「その時までで良いわよ……」
それなら……
ひより「実は、ゆーちゃん、みなみちゃんも知っていますよ」
かがみさんは私の目を見た。
ひより「い、いや、私でなくて……まなぶさんが教えてしまったらしいっス」
かがみ「……別に怒ってなんかいないわよ、知られてしまったのはしょうがないわよ……ひよりも佐々木さんが口を滑らせてしまったって聞いたわよ……」
そうか、かがみさんは佐々木さんの所に行って整体治療をしてもらっているのか。だから私の事も知っているのか。
かがみ「記憶を消す事だって出来るのに、佐々木さんはしなかった、技術に頼らないのは評価に値する」
ひより「みなみちゃん……高良先輩に教えるんじゃないかって少し心配なんです」
かがみ「いまの所それは無いわね、みゆきはつかさの手伝いに夢中だし、かえって良かったわよ」
なんか少し肩の荷が下りた感じだ。でも小林さんが病気を知ってしまったのはかがみさんに教える気にはなれなかった。なぜなら小林さんの正体も知ってしまうから。
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