らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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40:ひよりの旅 76/112[saga sage]
2013/02/11(月) 20:59:22.92 ID:W145K4B60
 次の日、私は午後一番でかがみ先輩の家に行った。
かがみ「いらっしゃい、待ってたわ、入って」
家に入り私は辺りを見回した。
かがみ「今日は私以外誰も居ないわよ、まつり姉さんは仕事、いのり姉さんはお父さんと地鎮祭、お母さんは遠くにお買い物……」
ひより「そ、そうですか……」
かがみ「何心配そうな顔してるのよ、別に襲ったりねじ伏せたりなんかしなから安心しなさい」
ひより「え、あ、心配な訳では……」
かがみ「ふふ、ささ、居間にぞうぞ」
かがみ先輩があんな冗談を言うのを初めて見た。普段と違うと対応に苦慮するもの。
居間に行くと既に飲み物とお菓子が用意されていた。
ひより「こんなにしてくれなくても」
かがみ「いいから、いいから」
私の背中を押して居間の中央まで進みかがみ先輩は腰を落とした。私も席に座った。
ひより「相変わらずお菓子が好きっスね」
かがみ「まぁね、否定はしない……さて、早速いのり姉さんについて話しましょ……」
ひより「……その前に一つ聞きたい事があります」
そう、双子の姉なら分かるかもしれない。それがヒントになるかもしれない。そして、この質問なら私がかがみ先輩の病気を知っているの悟らせない。
かがみ「聞きたい事……何よ改まって……」
お菓子をつまみながら私の質問を待つかがみ先輩だった。
ひより「つかさ先輩はどうやって真奈美さんと仲良くなったのかなって、お稲荷さんと人間の因縁を断ち切るなんてそう簡単に出来るとは思えない、
    つかさ先輩の話を聞いただけでは分からなくて……是非かがみ先輩の意見を聞きたいっス、佐々木さんといのりさんの今後の対応にも参考になるかな……」
かがみ先輩はお菓子を食べるのを止めてしばらく私の後ろ上の方をじっと見つめながら考えていた。
かがみ「真奈美さんね……彼女とは一度会ってみたかった……」
またしばらくかがみ先輩は私の後ろ上を見ながら考えた。
かがみ「真奈美さんが亡くなった今、当事者から話を聞けない、ただ言えるのはつかさの何かに真奈美さんは魅かれた」
ひより「そ、そうですか……」
かがみさん、貴女もそのお稲荷さんを魅了させる何かをもっている。心の中でそう突っ込みを入れた。
かがみ「その何かに一緒に暮らしていて気付かないなんて、私も相当鈍いわ……」
ひより「そうですね」
かがみ「そうそう、私は鈍い……ってこんな時だけ納得するな!」
私は笑った。少し遅れてかがみ先輩も笑った。へぇ、かがみさんってこんなノリツッコミもするのか……
その何かが分かれば全てが解決できるような気がする。
かがみ「ただ一ついえる事は、佐々木さんにしろコン、宮本さんにしろ真奈美さん達みたいに深い憎しみは人間に対して持っていない」
それは私も思っていた。彼らは人間と一体になって暮らしている。それは小林さんも同じなのかもしれない。
かがみ「最近、整体院が休診しているみたいだけど、何か心当たりはないの?」
ひより「引越しをするって言っていました……」
かがみ「なっ!! そう言うのは早く言いなさい」
どうも調子が狂う。普段通りに対応できない。かがみさんを怒らせてばかりいる。
ひより「す、すみません……お稲荷さんは百年に一回、自分の正体を隠すために引越しするって言っていましたけど……」
かがみ「あの整体院は百年も経っていないわよ、それが理由ではない……わね……」
かがみさんは腕組みをして考え込んだ。本来なら私もここでいろいろ考えるところ、でもそこまで深く考えられない。
かがみ「一度、いのり姉さんと佐々木さんを会わす必要があるわね……」
ひより「……はい……」
かがみさんは私をじっと見た。
かがみ「どうしたの、さっきから、いつもなら色々な意見を言うのに……らしくないわよ」
そんな、かがみさんを目の前にして普段通りにしろって言うのは無理があり過ぎる。
ひより「……はぁ、まぁ、頑張ります……」
かがみさんは立ち上がった。
かがみ「人と話すときは目を見るもの、あんた何か隠しているわね」
やばい、こんな時に限ってかがみさんの勘が冴えるなんて。やっぱり来るべきじゃ無かったか。私は慌ててかがみさんの目を見た。
ひより「何も隠してなんかいませんよ……」
かがみ「そうかしら」




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